【コラム】見やすい看板の効果 ― 集客と信頼を両立させる理由

街を歩いていると、なぜか印象に残る看板と、すぐに忘れてしまう看板があります。その違いを生み出す要因の一つが、心理学で言う 認知容易性(processing fluency) です。
認知容易性とは?
認知容易性とは「情報をどれだけスムーズに処理できるか」を示す概念です。
- 見慣れている
- 読みやすい
- 理解しやすい
といった特徴を持つ情報は、処理がスムーズになり「正しい」「安心できる」と直感的に感じやすくなります【トリイデザイン研究所, 2021】。
逆に、見にくい・複雑すぎるデザインは「理解に負担がかかる」と捉えられ、信頼や印象が薄れやすいのです【宮崎, 2016】。

看板における認知容易性の効果
看板は「一瞬で理解されるかどうか」が勝負です。
特に、毎日の通勤・通学で繰り返し目にする看板は、見やすく整理されているほど 親近感や安心感を高め、思い出しやすさにつながる 媒体となります【小川, 2002】。
- 集客につながる
見やすい看板は行動(来店・問い合わせ)を後押しします。 - 信頼感が育つ
繰り返し接触と読みやすさが「このお店は安全で正しそう」という印象を強めます。 - 印象が強まる
色彩やフォントが整理された看板は、短時間でも要点が理解されやすくなります。

7-ALTER施工:(株)勝僖梅様 壁面看板
デザインで押さえるべきポイント
- フォントの読みやすさ:可読性の高い書体・十分な文字サイズを選ぶ。
- 色彩のコントラスト:背景と文字の差を大きくする(推奨コントラスト比は4.5:1以上)。
- 情報量の絞り込み:要点を明確にし、余白を活かして処理負荷を下げる。
- 繰り返しの接触:人流のある立地に掲出し、接触頻度を高めて想起を促す。

まとめ
「見やすい看板」は単なる広告表示ではなく、集客効果と信頼感の向上を同時に実現する強力なツールです。
認知容易性を意識したデザインを行うことで、店舗や企業の存在を自然に記憶へと刷り込み、長期的な顧客関係を築くことができます。
積りは無料。ぜひお問い合わせください。

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お問い合わせ📌 参考文献
- トリイデザイン研究所 (2021). 『ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」を読む』コラム. https://torideken.com/news/fastandslow/
- 宮崎弦太 (2016). 「検索容易性効果のメカニズム:認知負荷と認知欲求の影響」. 日本社会心理学会大会発表論文集.
- 小川洋 (2002). 「視覚呈示される単語の認知過程における発音容易性の影響」. 日本認知心理学会.
- ダニエル・カーネマン (2012). 『ファスト&スロー〈上〉』早川書房.